広島市民病院

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後期臨床研修 研修プログラム

脳神経外科

概要

主任部長 西野 繁樹  (にしの しげき)
医師数 常勤 6名  非常勤 3名
病床数 42床
患者数 50.0名/日(平成25年度)
診療科ホームページ 脳神経外科・脳血管内治療科ホームページ
実績数
昨年の入院患者数が960例→受け持ち可能症例数は約300例/研修医
平成22年
(4月まで)
平成21年 平成20年 平成19年
入院患者数 356 960 976 948
手術件数
(外科/血管内)
122
(98/23)
394
(302/92)
405
(317/88)
383
脳動脈瘤
(clip/coil)
29
(19/7)
117
(67/40)
122
(73/49)
117
(80/37)
脳腫瘍 15 52 47 32
血行再建術
(Anast/CEA/CAS)
Anast:2
/CEA:3
/CAS:9
Anast:9
/CEA:8
/CAS:32
Anast:15
/CEA:9
/CAS:15
Anast:3
/CEA:4
/CAS:19
慢性硬膜下血腫 15 43 53 40
髄液シャント術 10 45 43 47
t-PA実施件数 6 18 11 6

脳神経外科コース

研修目標

脳神経外科は、脳血管障害、脳腫瘍、外傷、小児脳神経外科など多くの分野があり、多くの各科、診療部門と協力して検査(神経学的、放射線学的)から治療まで一貫した患者管理を行う。
それらの疾患の治療経験を積むことによって、脳神経外科専門医資格を取得する。
脳神経外科のサブスペシャリティーとしての脳神経血管内治療や神経内視鏡手術の習得、専門医、技術認定医の資格取得も可能とする。
当院の最大の特徴である、急性期脳血管障害治療は豊富な症例数と経験をもとに、十分な研修が可能で、関連診療科である脳神経内科での研修なども含めて脳卒中専門医資格も取得を目指す。
さらに当院は癌拠点病院であり、当科でも、原発性脳腫瘍、転移性脳腫瘍の症例は豊富で脳腫瘍治療の専門家も在籍しており、手術はもとより化学療法も数多く経験し、総合的に脳腫瘍診療を行う能力を養う。

研修責任者の一言

年間約1000例の入院患者の治療を行い、急性期症例がその半数以上を占めており、非常に忙しい診療科である。
特に、緊急での入院、検査、治療は当直、当番対応により24時間体制で取り組んでおり、研修医にもめげずにこうした診療についてきて欲しい。 上記のように各分野での専門家がそろっているのも当院・当科の特徴であるので、興味を持って新しい分野に積極的に挑戦していただきたい。 研修期間から学会発表も活発に行うよう奨励しており、こうした学術活動分野での活躍を期待する。

研修内容

特徴

後期研修医研修の一環として臨床研修医の指導にも参加する。救急疾患への対応のため3ヶ月間救急科研修(本務)を行う。

1年目

4月‐6月 7月‐9月 10月‐12月 1月‐3月
患者管理
画像検査(DSAなど)
救急科 患者管理
手術助手・検査
患者管理
手術助手・検査

(救急科勤務の時期は個々の研修医で異なります)
まず患者一般管理(特に脳血管障害などの神経救急患者)、麻酔手技、神経学的診断、画像診断などの研修に加え、脳血管撮影手技、手術助手、可能であれば、一定期間神経内科での研修も加えて神経学的診察や神経疾患全般の研修も追加する予定である。

2年目

4月‐6月 7月‐9月 10月‐12月 1月‐3月
患者管理・検査・手術助手・術者

患者管理、神経学的診断、画像診断などの研修に加え、脳血管撮影手技、血管内手術助手、穿頭術、主要手術の助手、学会発表(症例報告など)
→経験に併せてシャント手術、血管内手術助手、主要手術の開頭・閉頭、脳出血手術などにステップアップ

3年目

4月‐6月 7月‐9月 10月‐12月 1月‐3月
患者管理・検査・手術助手・術者

主治医として患者管理、神経学的診断、画像診断、脳血管撮影など独り立ちできるようにする。
脳外科手術の助手→術者(穿頭術、シャント手術→主要手術の開頭・閉頭、脳出血手術→脳腫瘍摘出術(転移性腫瘍など)、脳動脈瘤手術(anterior circulation)、脳血管吻合術などの術者(各種approachの習熟経験→独り立ちへ)
血管内手術助手→術者(血管内治療専門医を志望する場合は特に)
学会発表(症例報告、臨床研究など)

付記

各施設ともに得意、不得意や疾患毎の症例数に偏りがあることは承知している。当科でもこうした点を考慮し、関連大学や近隣の脳神経外科訓練施設と協力して、より研修内容を充実させるべく、施設間での短期研修受け入れなどで、柔軟にプログラム運用を行えるよう検討中である。

習得できる専門医資格

脳神経外科学会専門医(当院は訓練施設A項病院です)
日本脳神経血管内治療学会専門医
日本脳卒中学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医