院内がん登録とは、病院でがんの診断や治療を受けた患者さんのがんの診療情報を登録し、その病院のがん診療がどのように行われているかを調査する仕組みです。
登録する項目は国が指定する様式に準拠して行います。
広島市民病院で「どの部位のがんを多く診療しているか」や「がんの種類別の手術や化学療法等の治療件数」がわかります。
また、この集計表は、広島県内のがん診療連携拠点病院等15施設(国指定12施設、県指定1施設、任意参加2施設)で統一して作成しており、その情報を比べることで、病院ごとのがん種別の登録件数や治療等の特徴を知ることができます。
集 計 表 の 項 目 説 明 |
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集計対象期間 | 2020年1月1日~2020年12月31日 | |
集計対象症例 | 広島市立広島市民病院にがんの診断、および治療を目的に初めて受診した症例 | |
Ⅰ院内がん登録 登録件数 |
院内がん登録件数を年次推移で全数及び性別で集計 | |
Ⅱ5大がん別件数 | 我が国で罹患の多い5大がん(胃・大腸・肺・乳・肝)について年別推移を集計 | |
Ⅲ部位別 院内がん登録 登録件数 |
<登録部位> 原発部位別(臓器別)に集計 転移・再発については登録対象外 1腫瘍1登録 |
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Ⅳ症例区分別 登録件数割合 <症例区分とは> 生存率を算定する上で対象となる症例範囲を決定する区分 |
症例区分10:自施設でがんと診断のみされた症例 (当院でがんと診断され、当院で初回治療の施行なしの症例) |
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症例区分20:自施設診断・自施設初回治療 (当院でがんと診断・当院で初回治療が施行された症例) |
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症例区分21:自施設診断・自施設初回治療継続 (当院でがんと診断・他施設で初回治療が開始され、その後、当院で初回治療の一部が施行された症例) |
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症例区分30:他施設診断・自施設初回治療 (他院でがんと診断され、当院で初回治療が施行された症例) |
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症例区分31:他施設診断・自施設初回治療継続 (他院でがんと診断され、他施設で初回治療が開始された後、当院で初回治療の一部が施行された症例) |
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症例区分40:他施設で初回治療終了後の症例 | ||
症例区分80:その他 | ||
Ⅴ部位別 ステージ別 治療法件数 ①胃癌 ②大腸癌 ③肝細胞癌 ④肺非小細胞癌 ⑤乳癌 ⑥子宮頸癌 ⑦前立腺癌 |
部位別 | 我が国での罹患の多い5大がん(胃・大腸・肺・乳・肝)と子宮頸部、前立腺について集計 |
ステージ UICC8版 |
UICC(国際対がん連合)の定める病期分類に基づき、病期(ステージ※)別に分類 UICCでは治療を開始する前(臨床分類)と手術後の病理学的評価(病理学的分類)の分類を行うこととなっている。 当集計表のステージは、手術施行の場合は病理学的分類を優先し手術未施行の場合は臨床分類を優先して集計。 ※がんの拡がりを0期~Ⅳ期(部位により異なる)のローマ数字で表し、数字が大きくなるほど、がんがより進行していることを示している。 |
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治療法 (初回治療) |
初回治療とは、治療の開始時点において計画された一連の治療を示し、症例区分の「20」「30」に該当する症例を集計。症状・治療の進行に従って後に追加された治療や他院で施行された治療については初回治療には含まれない。 | |
Ⅳ部位別 治療件数 ①胃癌 ②大腸癌 ③肝細胞癌 ④肺非小細胞癌 ⑤乳癌 ⑥子宮頸癌 ⑦前立腺癌 |
部位別 | 我が国での罹患の多い5大がん(胃・大腸・肺・乳・肝)と子宮頸部、前立腺について集計 |
治療件数 (初回治療開始・継続含む) |
がんと診断され,初回に計画され施行した治療について集計 他院で初回の治療が開始され,継続して当院で初回治療の一部を施行した治療についても集計。 症例区分の「20」「21」「30」「31」に該当する症例を集計 |
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