婦人科診療実績
総手術件数は約1400件、婦人科手術は約900件です。
産婦人科内視鏡学会認定研修施設であり、産婦人科内視鏡技術認定医5名が在籍しています。
当科では、年間約550件の低侵襲手術(腹腔鏡手術・ロボット支援手術)を行っており、以前より低侵襲手術を積極的に取り入れてきました。異所性妊娠や良性腫瘍である卵巣腫瘍、子宮筋腫などの大部分は、夜間休日も含めて腹腔鏡下手術で対応しています。
悪性腫瘍診療実績
がん診療連携拠点病院、婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設として、婦人科悪性腫瘍の症例数は全国的にも有数です。婦人科腫瘍専門医3名が在籍しています。
治療前にはスタッフ全員によるカンファレンスで十分な検討を加え、エビデンスに基づいた最善の治療法を決定しています。
悪性腫瘍に対しても低侵襲手術を積極的に導入しており、当科ではいち早く2014年6月より、初期子宮体癌に対する腹腔鏡下手術を、2021年4月よりロボット支援手術を導入しました。また、強いご希望がある方には、初期子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術も行っています。
産科診療実績
当科で分娩する妊婦さんの多くは、胎児疾患、多胎妊娠、切迫早産、妊娠高血圧症候群、合併症妊娠など何らかのリスクを有しているいわゆるハイリスク妊婦さんです。また、産科危機的出血に代表される分娩時・産後救急も対応しています。ハイリスク分娩が多いため、帝王切開分娩が約半数を占めていますが、医師、助産師、コメディカル、各科・各部署と密に連携をとり、慎重に診断、治療、管理を行うように努めています。2019年から、産科病棟内に、超緊急帝王切開専用の手術室を設置し、より迅速に帝王切開が行えるようになっています。また、当科では一般の分娩希望の方、里帰り分娩希望の方も受け入れており、2022年より、麻酔科と共同管理で無痛分娩を開始しております。