内分泌・糖尿病内科 (ないぶんぴつ・とうにょうびょうないか)
部門紹介
糖尿病には、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、膵疾患・内分泌疾患・肝疾患などに伴う糖尿病、薬剤に伴う糖尿病など、様々な成因による糖尿病があります。それぞれの病態に応じた治療を行っています。糖尿病患者さんは合併症があることも多く、関連する診療科と連携して診療しています。
また、他診療科に通院または入院されている糖尿病患者さんの糖尿病治療、糖尿病患者さんが手術を受ける際の血糖管理、妊娠糖尿病、糖尿病合併妊娠、ステロイドによる治療に伴う糖尿病など、各診療科から多くの紹介を受けています。各診療科での治療ができるだけ滞りなく進められるように診療しています。新型コロナウイルス感染症ではデキサメタゾンで治療する際の血糖コントロールを行っています。
糖尿病治療は、食事療法、運動療法、薬物療法により行います。糖尿病教室は、栄養士、理学療法士、臨床検査技師、歯科衛生士、薬剤師、看護師、医師により運営されており、入院・外来患者さんいずれも参加できますが、2021年11月時点で糖尿病教室は新型コロナウイルス感染症流行により休止しています。
内分泌疾患は、下垂体疾患、バセドウ病や慢性甲状腺炎などの甲状腺疾患、副甲状腺疾患、副腎疾患、膵疾患などがあり、内分泌疾患全般の診療を行っています。各種負荷試験、画像検査などにより診断して治療しています。手術が必要な場合は該当する診療科へ紹介しています。また、免疫チェックポイント阻害薬による下垂体性副腎皮質機能低下症、甲状腺機能低下症などを診断して治療しています。
当院は多くの救急患者さんを受け入れており、当科では糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖状態、低血糖、副腎クリーゼ、バセドウ病に伴う周期性四肢麻痺、甲状腺クリーゼ、重度の電解質異常などの患者さんを診療しています。必要に応じて循環器内科医、ICU医師、救急科医師の協力を得て診療しています。低血糖、電解質異常の原因が内分泌疾患である場合があり、内分泌疾患を鑑別しながら検査と治療を進めています。