診療実績(2020年度)
当科での外来患者数は約1300人/月(約60人/日)でした。通常期37床の病床を有し入院患者数は延べ13298人、平均在院日数は11.8日でした。主に肺癌に対する化学療法のために入院された方が約550人で、外来化学療法は約2200件でした。また、年間約340件の気管支鏡検査を実施し肺癌を含めた呼吸器疾患の診断を行っています。
臨床試験・研究
新規治療・治療薬に関する臨床研究・臨床試験(治験)にも取り組んでいます。
(2021年8月現在)
・未治療進展型小細胞肺癌に対するシスプラチン+イリノテカン+デュルバルマブ(MEDI4736)療法の多施設共同単群第Ⅱ相試験 医師主導治験WJOG13520L
・免疫チェックポイント阻害剤とプラチナを含む化学療法の併用療法による初回治療が無効もしくは治療後に再燃した切除不能な進行・再発の肺扁平上皮癌患者を対象としたシスプラチン、ゲムシタビン、ネシツムマブの3剤併用療法の多施設共同第Ⅱ相試験 WJOG_14120L
・EGFR遺伝子L858R変異陽性進行再発非扁平上皮非小細胞肺がんに対するエルロチニブ+ラムシルマブとオシメルチニブを比較する第Ⅲ相臨床試験WJOG14420L
・未治療の高齢者進行非小細胞肺癌患者に対するペンブロリズマブ療法の有効性と安全性を検討する探索的臨床試験
・多分野合議による間質性肺疾患診断に対する多施設共同前向き観察研究
・特発性間質性肺炎の前向きレジストリの構築とインタラクティブMDD診断システムを用いた診断標準化に基づく疫学データの創出
-AI診断システムと新規バイオマーカーの開発-
・日本人進行癌患者を対象としてREGN2810(抗PD-1抗体)の安全性及び薬物動態を検討する第1相試験
・治療歴を有するc-Met陽性非小細胞肺癌患者を対象としてTelisotuzumab Vedotin(ABBV-399)の安全性及び有効性を検討する第Ⅱ相非盲検試験
・ニボルマブ(ONO-4538)拡大治験 原発不明癌に対する多施設共同非盲検非対照試験