救命救急センター (きゅうめいきゅうきゅうせんたー)
部門紹介
沿革
1977年(昭和52年)7月、厚生省より優先指定を受けた全国4病院の一つであり、全国に先駆け、第三次救急医療として循環器疾患と脳血管疾患を中心に開設されました。
1988年(平成4年)7月には中央棟新設とともに、現在の場所に設置、整備が行われ、急性期病院としてますますの高度専門医療を目指し、26床での運用が開始となり、平成29年度に24床に見直しされた。
2006年(平成18年)12月には救急科(ER)の開設に伴い、北米型ER救急として救急医療体制が整備され、救急科、ICUなどと重症度により連携して治療に当たっています。
さらに、2011年(平成23年)10月より、救急コントロール機能の運営が開始となり、より救急医療体制の充実、強化を目指しています。
概要
救命救急センターは、中央棟の5階に位置し、病床数24床で運用しています。
各種人工呼吸器、IABP(大動脈バルンパンピング法)PCPS(経皮的心肺補助法)急性血液浄化装置(血液透析など)など新鋭の設備が備えられ、24時間体制で救急・重症の患者様の治療が行われています。
都心型の救命救急センターとしては広くゆったり設計され、オープンなフロアの中で、病状にあわせてベッドを配置しています。また、個室も設置しており、患者様お一人お一人の状況によって、ご使用していただくこともできます。
重症の患者様の状況にあわせ、ベッドはすべて電動・リクライニング、褥瘡(床ずれ)防止用のマットを標準装備してあります。
24時間ご使用可能なご家族様用の控え室を設置しています。窓からは広島城が望め、日当たりもよく、ご家族の方が、いつでも安心、リラックスして頂けるような空間を提供しております。
プライバシーに配慮し、ゆっくりと病状説明が聞けるよう、完全個室型の説明室も完備しています。
救命救急センター
救命救急センター 入口
救命救急センター スタッフセンター
ご家族待合室
スタッフ体制
救急専門医をはじめ、循環器内科、脳神経外科もしくは脳神経内科などの専門医や救急看護師など、高度な救急医療の実施に必要な医療スタッフを配置し、4:1の看護体制をとることにより、あらゆる救急・重症患者様に対応できる体制を整えています。緊急入院、検査、心臓カテーテル治療や心臓・血管手術、脳血管カテーテル治療や脳外科手術など様々な治療、手術を24時間体制で行っています。救急医療スタッフがそれぞれの役割を円滑に実施できるよう、救急医療チームとして協働し、チーム全体で救命に全力を注いでいます。患者様・ ご家族の皆様が、緊急入院・緊急手術という予期しない出来事に心配や不安など、様々なストレスを抱えられていることに配慮し、身体面だけではなく精神的なケアも、精神医療専門医の協力のもと行っています。また、医療ソーシャルワーカー(MSW)とともに社会的なサポートにも努めています。早期回復を目指したリハビリテーションから栄養面のサポートまで、専門分野のスタッフと連携したチーム医療を推進しています。