栄養サポートチーム(NST)・褥瘡対策部会 (えいようさぽーとちーむ・じょくそうたいさくぶかい)
栄養サポートチーム(NST)・褥瘡対策部会について
活動目的
患者さんの栄養状態の改善、褥瘡予防及び早期治癒に向けて、支援を行うことで患者さんのQOL向上に貢献すること、また適切な栄養療法、及び褥瘡に関する知識を院内に普及させることを目的に活動しています。
栄養サポートチーム(NST)
NSTの活動は、一面で看護師が患者さんの褥瘡を治したいとの強い思いで、栄養療法を行ってきた歴史もあり、関係のある人が職種の枠を超えて集まって、知恵と労力を出し合う、いわゆる持ち寄りパーティー方式(Potluck Party Method)で行われてきました。
現在も、その精神は変わらないのですが、厚生労働省のチーム医療推進の意向に添って、2010年からは、NST専従のスタッフを置くことにより、より深く幅広く活動できるようになりました。平成30年3月よりNST専任として活動しています。現在のコアスタッフは、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、言語聴覚士、理学療法士、歯科衛生士など、職種も増え、総勢20名を超えるまでになり、賑やかなチームです。スタッフの育成、褥瘡チームや、SEK(摂食嚥下口腔ケアチーム)との連携、勉強会の開催、日本臨床栄養代謝学会への発表、参加など、活動の幅も広げています。
院外に目を向けても、当院で研修を受けて、NST活動を行っている仲間となる施設も多くなってきており、NSTの輪は、確実に大きくなってきています。
医療スタッフに、“この患者さんもみて”と依頼されることに、NSTの価値を感じて、ますます、NSTの活動を頑張っていこうと思っています。
広島市民病院のNSTの目的は、単に、患者さんの栄養状態をよくすることではなく、患者さんの治療目標を主治医や、医療スタッフとともに達成することにあり、チーム医療の一員として、患者さんのお役に立てるよう活動を継続していきます。
褥瘡対策部会
褥瘡対策部会では、褥瘡発生の危険性がある患者さんの褥瘡予防、褥瘡がある患者さんの治癒促進・悪化防止を図ることを目的に院内の褥瘡対策の推進に取り組んでいます。
皮膚科医師、看護師(皮膚・排泄ケア認定看護師含む)、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、臨床検査技師など、院内の多職種が連携し活動しています。褥瘡回診を通じて、病棟看護師とスキンケア、ポジショニング、体圧管理等をスタッフと検討しています。栄養に関してはNSTと連携して栄養状態の改善を図っています。
各病棟にはリンクナースを設置しており、リンクナースは褥瘡対策チームと連携を諮りながら自部署での褥瘡管理の役割を担っています。褥瘡リンクナースの知識・技術の向上を図るため、リンクナース会や褥瘡対策研修会の企画と運営も行っています。