部門紹介
放射線技術部は画像検査や放射線治療に携わる診療放射線技師を中心とする部門で、診療放射技師52名、看護師49名、受付職員9名、医事課職員4名で構成されています。近年の放射線医療を取り巻く医療技術・機器の進化は目覚ましく、放射線診療の業務内容は高度化、煩雑化し、業務量は著しく増加しています。そして、そのような状況の中においても、妥協の許されない放射線診療の提供が求められています。私たち診療放射線技師は、放射線技術部設立を機に、より一層患者さんに安全かつ高品質の放射線診療を提供できるよう努めてまいります。
放射線技術部の業務内容は、診療のための各種画像検査(X線撮影、CT、MRI、血管造影、核医学検査など)の提供、手術支援のための三次元画像作成などの画像処理、読影補助、医療画像情報管理、放射線治療、低侵襲治療(IVR)、医療被ばく管理など多岐にわたります。放射線技術部には、各種の認定資格・専門資格を取得した診療放射線技師が多数在籍しており、患者さんに最適な放射線診療を提供できるよう業務を行っておりますので、どうぞ安心して検査や治療をお受けください。
単位:人数
区分
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種別
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専門資格
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検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
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12
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胃がん検診専門認定技師
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1
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X線CT認定技師
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7
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肺がんCT検診認定技師
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2
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救急撮影認定技師
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2
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画像等手術支援認定技師
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3
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磁気共鳴(MR)専門技術者
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1
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日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師
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1
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核医学専門技師
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1
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ゾーフィゴ取扱従事者
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3
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放射線治療専門放射線技師
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5
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放射線治療品質管理士
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3
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医学物理士
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2
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医療情報技師
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16
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第一種放射線取扱主任者(認定済)
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7
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放射線機器管理士
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1
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放射線管理士
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1
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衛生工学衛生管理者
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1
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第1種衛生管理者
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1
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ICLS(Immediate Cardiac Life Support)
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2
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臨床実習指導教員
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1
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放射線技術部門としての安全対策
医療の高度化に伴い業務が複雑になっています。放射線技術部門では、安全な診療提供のための様々な対策を講じています。
リスク管理
放射線技術部門内では院内リスクマネージャーを中心に、多職種で構成された独自のリスクチームを結成しています。職種間で違う考え方や文化を融合し、様々な経験からの学びを次に活かすことが重要です。定例会でインシデント情報の共有、リスクを起こす前に気がついたことの報告、対応策を検討し今後の方針を打ち出しています。同じ間違いを起こさないために、一丸となってリスクに立ち向かっています。
患者確認の様子(検査前 1)
患者確認の様子(検査前 2)
会議の様子
防災活動
災害はいつ起こるかわかりません。その時患者さんの安全を守るのは私達です。当院は災害拠点病院の役割を担っていますが、当院もいつ災害に遭うかわかりません。災害時の報告体制・役割分担を日頃から各自が自覚しておくことが重要です。放射線技術部門では毎日様々な検査・治療が行われています。その最中に災害が発生したらどうするかを日々考え、多職種が集まった定例会で課題を話し合い、いつ何が起こっても対応できるように地震・火災訓練を実施しています。訓練を振り返り、疑問や課題を学習会やシミュレーションを通して学びに変え、一つずつ全員で理解を深めています。職員全員が災害時の自分の役割を認識して行動できるように、また災害時に被害の拡大を防ぐ防災対策も重要と考え、今後も活動を継続して行きます。
防災訓練の様子(1)
防災訓練の様子(2)
防災訓練の様子(3)
学習会の様子
放射線被ばく防護及び、被ばくを受けた方に対する対策
放射線技術部門の治療・診断に放射線は欠かすことはできません。その中で被ばく防護と被ばく線量の低減の努力をしています。患者さんに被ばくについてご理解いただき、治療内容により被ばく線量が多かった場合に、適切に対応できるように話し合いを進めています。